こんにちは。
あなたがあなたらしく生きるための歯科医療。歯科医師・口腔カウンセラーの佐藤恭子です。
今日は、私自身の歯列矯正をしているマウスピース矯正についてお話します。
さらに、今あるマウスピース矯正の中で、なぜ「シュアスマイル」を選ぶのかについても触れたいと思います。ご自身の矯正を考える時の参考にしてください。
まず、マウスピース矯正は目立ちません。
私も実際に使用していますが、使用を気づかれたことはありません。
矯正装置を「はめています」と口元をお見せすると、かえって目立たないことに驚かれます。
治療の前に、ゴールの歯型、そして治療期間がわかるのも大きなメリットだと感じています。
29歳女性の例です。
それでは、次に特にシュアスマイルを選んだ理由はどこにあるかお話しします。
シュアスマイルは、歯が良く動く。したがって、治療期間が短い。という点です。
もちろん歯列の状態によりますが、例えば、他のメーカーでは標準的に5年と言われているところ、3年となっており、3年かかることはほとんどありません。なぜ、歯列が早く整うのか。
マウスピース矯正にも、歯が動くスピードに違いがあるとご存じですか?
このことを知らないと、何年も長くマウスピースをはめていなければならず、
途中で挫折してしまうリスクが高く成ります。
透明で目立たない矯正とはいえ、鏡にうつる自分の歯の動きに張り合いが感じられて
楽しみながら早くゴールしたいものです。
なぜスピードが違うのか。その理由について、お話します。
それは、シュアスマイルを提供しているデンツプライ シロナ社の企業としての臨床経験にあります。
世界的に有名なこの会社は、20年前に、歯型の3D画像から最も効率よく歯を動かすワイヤーの形をコンピュータが自動的に計算し、それを専用の機械で曲げる技術を開発しました。
それまで、歯科医師が経験に基づき、手作業で曲げてきたワイヤーをデジタル化、自動化したのです。
この経験かを生かして、シュアスマイルの矯正は、歯が速やかに動くよう、コンピュータが計算しているのです。
それが、マウスピース矯正の中でも、シュアスマイルの治療期間が短い理由です。
実は、もう一つ、シュアスマイルの治療期間が短い理由があります。
マウスピース矯正の中でもデンツプライ シロナ社が提供しているシュアスマイルは、なぜ歯が速く動き、治療期間が短くてすむのか?
前編でお話した以外の理由をお話します。
シュア スマイルには、マウスピース装置のほかに、Vproという治療加速装置が、付いてきます。
加速装置というのは、矯正治療中の歯の動きを早くする装置で、これを併用することで、治療期間が最大で64パーセント短縮されます。
FDA(米国食品医療局)の認可を受けた、世界的に定評のある高周波振動装置ですので、安全性と有効性への信頼は高いものです。
どのように使うかと言いますと、マウスピースをはめた後に、Vproを軽くくわえて、スイッチを入れます。
すると振動が始まり、歯と歯を支えている骨に高周波の振動が伝わります。
この振動が、歯の移動を早めるのです。
私も使っていますが、細かな振動が与えられることで、マウスピースが、歯に密着していくのが感じられます。
マウスピース矯正は、装置がぴったりと歯に密着してつかむことで、働きが確実になりますので、これも、加速の効果を高めていると感じています。
使用時間はわずか5分。充電式で、コードがないのもありがたいツールです。
マウスピース矯正は、どんな症例でも、装置をはめていくだけで、治療が終わるような印象がありそうですね。
実際のところはどうかと言いますと、そういう訳には参りません。
マウスピース矯正は、あくまで矯正治療法の一つであって、他の治療法と同じく、その方法に適した症例と適さない症例があります。
まずは、現在の歯並びの特徴や改善点を知るために、これまで同様、分析と診断が必要です。
それによって、マウスピース矯正が適しているか他の方法との組み合わせが必要か、分かるのです。
また、スタートしてからも、経過をみていく事が大切です。
歯並びの変化にともない、特定の歯で、マウスピースの咬み合わせが強くなり、その歯に負担がかかり、アゴが痛くなることもあります。
それらを見逃さず、アゴが正しい位置で咬める歯列になるよう、その都度、適切な対処が必要になります。
マウスピース矯正がはめているだけでは済まない理由。
マウスピース矯正は装置をまとめてお渡しして、それで済むのか。
と言いますとそういう訳にはいかない理由が他にもあります。
治療が進むうちに歯とマウスピースの間にスキマができてくる場合があります。
マウスピースが歯に密着していてこそ歯は精密に動いていくのですから、スキマができてしまっては予定通りの変化は望めません。
どんな時に起こりやすいかと言いますと、歯と歯の重なりが大きい、ねじれて生えている。
飛び出しが大きい、傾きが強い。などは要注意です。
気づかずにはめ替えていれば、マウスピースとのずれはだんだん大きくなります。
そうした時には、スタートの時のようなスキャンをしなおして、新しいマウスピースのシリーズを作成しなおすしかありません。
歯とマウスピースの間にずれが出る理由としてもう一つ。
“患者さんの装着時間が短い”というのもあります。
慣れてくると、食事で外したままうっかりしてしまう。
あるいは、少し装着時間が短くなっても、マウスピースがはまるので、はめないで過ごす時間が長くなる。
これらは、マウスピースにずれが出る大きな要因です。
長い治療期間の内には、様々なことが起こります。
定期的に歯科医院に通って、チェックをうけながら治療を進めて、ゴールの美しい歯並びを確実に手に入れましょう。
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